株式会社テックアナリシス
TEKANALYSIS CO.,LTD

SOLUTIONS

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ラマン分光計 HORIBA Compact Raman

多用途に対応、現場で使える
コンパクト設計のプローブ型ラマン分光計

HORIBA Compact Ramanは,医薬品から化学,食品,エネルギー分野まで幅広いアプリケーションに対応した次世代プローブ型ラマン分光計です.
高感度かつ安定したスペクトル取得が可能で、現場でのオンサイト分析や製造ラインでの品質管理に最適です.シンプルな操作性と小型設計により,限られた設置スペースでも高性能測定を実現します.

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低波数ラマン測定用ラマンモジュール(Coherent TR-Probe)

結晶構造や分子配向の『鍵』を解き明かす低波数ラマン

Coherent TR-Probeは,従来困難だった低波数領域(10cm⁻¹付近まで)のラマンスペクトル測定を可能にする高性能モジュールです.結晶構造解析や多形判別,材料の相転移研究などに威力を発揮します.既存のラマン装置に追加するだけで測定範囲を大幅に拡張でき,研究・開発の可能性が広がります.さらに,Microscope Adapterによる顕微観察とラマン測定の併用,Transmission Raman Adapterによるバルク平均測定,Contact / Immersion Probe Tipによる液中・固体接触測定など,多様なサンプリングアクセサリーを交換利用可能です.

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コンサルタントサービス

経験と科学的根拠に基づく,お客様に最適なラマン分光コンサルティング

豊富な実務経験と学術的知見を併せ持つ博士(薬学)のラマン分光専門家が,装置導入前のアプリケーション検討から,測定条件設定,データ解析,応用事例構築までをトータルで支援します.あわせて,ラマン分光法を用いた確認試験法の設定,バリデーションに対応した試験手順・処方箋の構築,統計手法による含量均一性評価なども現場で丁寧に指導し,必要に応じて実験補助も行います.さらに,法令や承認事項に沿った記録作成や手順整備を通じて,品質監査や当局確認にも耐えうる信頼性と透明性の高い分析体制を構築します.初めてラマン分光を導入する企業様や,新規分野への展開を検討中の研究者様にも,課題解決型の提案で安心してご利用いただけます.

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二重スリーブ構造ラマンプローブ(Ondax/Coherent)

柔軟な光学設計と環境適応性を両立した次世代プローブ

二重スリーブ構造を採用したラマンプローブは,光学ワーキングディスタンスの調整,容器サイズやプロセス条件への適応,および光学部品の保護を兼ね備えています.内側スリーブはレンズ設計の迅速な変更や非接触測定に対応し,外側スリーブは高温・腐食性・撹拌中のサンプル測定やCIP/SIP(定置洗浄・滅菌)に対応可能です.外側スリーブを外すことで信号強度は約15%向上し,将来設計では損失低減も予定されています.多様なサンプル形態や衛生管理要件に対応しつつ,安全性と耐久性を確保したプローブです.

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加熱環境下での結晶転移解析

環境因子が薬の運命を決める ― ラマンで“その瞬間”を可視化

医薬品の有効成分は,加熱や調湿などの環境因子によって結晶形が大きく変化し,溶解性や安定性,さらには薬効にまで影響を及ぼします.ラマン分光法は,非破壊・非接触でリアルタイムに結晶転移を追跡できる唯一の手法のひとつです.

例えば,カルバマゼピン(CBZ)の結晶転移は,加熱条件下でIII形からI形へと変化し,その過程をラマンで分単位で観察することが可能です.また,カフェインの水和物は湿度条件によって無水物へ転移し,その速度や量は包装材の透湿度によって大きく左右されます.

これらの知見は,プレフォーミュレーションから保存条件設計,包装材の評価に至るまで幅広い応用につながります.「環境が結晶をどう変えるか」を的確に把握することは,製剤開発や品質保証において欠かせません.

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結晶多形・結晶性評価

結晶構造の違いを迅速かつ非破壊で判別

ラマン分光法は多形や結晶性の違いを直接観測できる手法です.製薬分野をはじめ,化学・食品分野においても,結晶形の安定性や純度評価に応用できます.低波数領域の解析により,格子振動由来の情報から結晶性の詳細な違いを評価可能です.

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バイオプロセス・発酵培地解析

バイオ・食品分野に広がる,培養・発酵工程のリアルタイム可視化

ラマン分光法は,医薬品分野の細胞培養や培地成分モニタリング,ならびに食品分野の発酵工程や乳製品の品質解析に応用可能です.プローブ型ラマンを用いることで,培養液や発酵槽に直接プローブを挿入し,滅菌環境を保ちながらリアルタイムで成分変化を追跡できます.
複雑な多成分系でも迅速かつ非破壊で測定できるため,培地の最適化,発酵状態の把握,品質管理の効率化に貢献します.

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リアルタイムモニタリング(液体系・スラリー評価を含む)

その場で『見える化』,動的プロセスを逃さない

ラマン分光法の非破壊・非接触性を活かし,反応や製造プロセスをリアルタイムにモニタリング.液体系やスラリー試料に対しても直接測定が可能で,工程解析・品質評価をその場で実現します.

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